InAequabilitas

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反物質自殺

今でこそ有名にはなったが、物質に対して反物質というものがある。
電荷も質量もみな絶対値が同じだが、電荷の符号が逆。物質とこれらの反物質は対創生される。
つまり、エネルギーが物質に変換されるとき、同量だけの物質と反物質が生成されるわけである。

ところがなぜか物質世界が勝っている…これはケーオンのせい(これの中性成分が崩壊するときに物質のほうが若干多めに生成されるらしい)とニュートリノにおけるパリティ非保存のせいだそうだが、まあ置いておこう。

ところで物質と反物質が出会うと直ちにエネルギーに変換されてしまう。
で、このエネルギーはかの有名な「E = mc2」によって求められるわけだが…これも置いておこう。

僕が考えていたのは全くそんな高尚なことではなく、「反物質を使って自殺できるか」という半ばSF的な話。
反物質からなる僕が物質の僕と握手でもすると…対消滅が起こり、僕「たち」はγ線となってどこやらに飛んでいくわけだ。
ところでその時のエネルギーを計算してみたのだが、実に約5.4×1018。なんか凄く感動的である。

そしてもう一つの方法は、事象の地平線を乗り越えて特異点に辿り着くという手段。
これはブラックホールの話で、事象の地平線は又の名をシュヴァルツシルト半径といい、重力の中心に向かって落ちていく物体の速度が光速を越えてしまう位置のことだ。光速をも越えてしまうということは、最速(であるはず)の光でさえ脱出できなくなることを意味する。

特異点は、要は「底」である。だが時折それが点ではなく、リング状になっていることがある(と予想されている)。これは特異点リングとよばれ、ここを抜けると「全てを呑み込む」ブラックホールに対する、「全てを吐き出す」ホワイトホールとなる。これを合わせてワームホールというが…まあよい。

リングを抜ければ別の宇宙であるとか言われているが、その前に物質は素粒子レベルまで分解されてしまうだろう。そして出てきた頃には素粒子の群れか何か得体の知れない物質となっているだろう。
では僕が特異点まで辿り着いたとすると、つまり僕は素粒子か、大きくても原子レベルまでに分解されるはずである。当然だがこれは既に人間ではない。

理論的にはどちらも可能な方法ではないか!
但し最大の問題は、現実的に(予算的に?)不可能な方法だということ。僕は泣きたい。

ところで対消滅してγ線になる僕は、素粒子にまで分解される僕は、何を感じるのだろう。
痛みか。無感覚か。死に際してさえ、単なる物理への驚嘆でしかなさそうでもあるが。
どうでもいいような話だが、(あの)益川敏英先生は大学院入試のドイツ語試験を完全白紙で出したそうである。
か、可愛い…!(殴


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北落師門

Author:北落師門
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大量の学問だけで出来ていると思う。詭弁と皮肉で武装している。
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