InAequabilitas

 moneo in reticentia - audi.

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不信

他人に期待などかけていないし, そんなことはとっくにやめてしまった. 僕の人生にも, 多くの人間が登場しては退場していく. その時点では真摯な言葉を語るかもしれない. けれど信じてはいけなかった.
浮ついた生活を送ることもあった. 希望を抱けるかもしれないと期待したこともある. でも希望を与えると張り切っていた人間ほど, のちに僕の絶望を深めた. なんたる皮肉. 僕を見捨てないのは希死念慮だけだ.
「一緒に生きたい」「未来は明るい」「絶対に見捨てない」「愛している」. そうですね. それを語った時点のあなたたちは本気だったかもしれません. しかし最後には取り消される. 希望は虚構だった. 救済など, どこにもありはしない.
ひとは揺らぐ. 論理は揺らがない. 何に縋るべきかは, 明白である.
離れていったひとびとを僕は恨んでいない. 彼ら彼女らが離れたのは, 僕自身のせいだ. むしろ巻き込んでしまって申し訳ないという気持ちがある. でも離れていってくれてよかった. 僕の中の深淵に見つめ返される前に, みな離れていかなくてはならない.
メッセージ履歴を見返した. 浮薄な人生の記録があった. 欲情のままに恋人と身体を弄りあったことを思い出す. 挿入を伴ったのは2人. 甘やかな思い出も最後には黒く塗り潰される. 全ては過去. メッセージ履歴を削除した. そうして過去と訣別したつもりになっている.
記憶が削除できないのがつらい. 過去は常に僕の中に留まり続ける. 記憶喪失になって失踪したいと何度願ったことか. 精神症状として近い過去と現在が絶えずシャッフルされる感覚はあるが, だからといって過去は消えない. これを完全に消し去るには, 僕の意識を破壊するしかない.
他者に対する完全な諦観. 誰にも期待はかけないと決めているが, また誰か甘い言葉を携えて近づいてきたらうっかり受け入れてしまいそうな弱さがある. 受け入れはするかもしれないが, 語られる言葉を全て信じる楽観性はもうない. 終わりの予感を抱きながら身体だけを明け渡す. 意思を, 強く持て.
誰も, 思っているほどいいひとではない. もちろん全員悪人だと言いたいわけではない. 聖人みたいにいいひとなんていないだけだ. みな打算を持って近づいて来る. 僕も後ろ手に打算を隠して応対する. 打算のためなら嘘をついたり言葉を曖昧なまま留めたりすることもあるだろう. 相手の語る言葉をまるごと信じるのは, 駆け引きに敗北すること. 白旗を上げるくらいなら丸腰でも敵陣地に突入して玉砕した方がましだ. (なぜ僕はこんな悲壮な決意を抱いているのだろう?「捕虜」となれば生きられる, けれどもそれは敵に反逆しないという前提であり, 格子の中でしか歩けない. そんな生を望むのか.)
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