InAequabilitas

 moneo in reticentia - audi.

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面倒だなあ

無駄だ!無意味だ!何をしようとも全ては過去になり一瞬のうちにその実体を失ってしまう。記憶だけが辛うじて生き延びる。それでも記憶はいずれ死ぬ。現実は恐ろしいスピードで流れていく。身体はそれに引っぱられついていくが、意識がどうしても追いつかない。いつも現実のほうが僕の数歩先を歩いているようだ。過去を振り向く暇などないはずなのに、僕は振り返ってはげんなりしてばかりいる。今この場で為していることは全てするすると手中から逃れていく。意識が現実にぴったりと寄り添っていない限り、この無意味さは解消され得ない。いったいどうすればいいというんだ。
昨今の冷え込む朝晩は、はじめて自殺を決意した日のことを思い出させる。いつも一人で鬱々と過ごしていた一昨年の晩秋のことも。喉を刺す冷冽な空気が希死念慮を呼び醒ます。あのときも僕はこんなひんやりとした空気を吸い込んで、「そうだ、死んでしまおう」と心で呟いたのだった。
意識としての自我の境界は、身体ほどにくっきりと他と断絶されてはいない。自我は中心からグラデーションして色が薄くなっていく円のようなものだ。だから他者との境界を明確にすることなどできない。多かれ少なかれ、他者との間には色の重なり合いが生じている。そこは自分の自我でもあり、他者の自我でもある領域である。他者と自己は常に侵犯しあっている。それが自分の興味を向ける他者であろうとなかろうと関係はない。統合失調症者の「他者に自我を侵される感覚」は実際のところ、誰にでも起こっているのではないか。ただ単に気付いていないというだけで。

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北落師門

Author:北落師門
特徴: 研究者気質(何)、厭世家、人嫌い、典型的ブックワーム。
大量の学問だけで出来ていると思う。詭弁と皮肉で武装している。
目の悪さが半端ない。あと、電話と食事と世間話が天敵。
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