InAequabilitas

 moneo in reticentia - audi.

CURRENT MOON

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水仙

水仙の鱗茎拾ってきた。葉っぱ2枚つき。
すごいちっちゃいので花は咲かない気がする。そもそも時期間違ってる。
水栽培にしてみたんだが、…鱗茎が見えるせいでどう見てもニラだ(爆

ニホンズイセン。あの普通の、真ん中に黄色いお椀(本名は副花冠)があるやつ。
スイセンはなぜか花の中で一番好きだ。特にニホンズイセン。
あのゴテゴテしない清潔感、ですかね。

まあまあ知られているのじゃないかと思うが、スイセンには毒がある。
全草が毒を含んでいて、特に鱗茎に多い。毒成分はリコリンと蓚酸カルシウムで、リコリンはヒガンバナ科の植物によく含まれている。
致死量は10gで、だいたい一本。中毒の初期に激しい嘔吐があって胃の中のほとんどが吐き出されてしまうので重症になるのは稀だ。でも万一そうなると昏睡状態になって死に至ることがある。
中毒症状は他には下痢、腹痛、呼吸不整、体温上昇がある。
植松黎氏著の「毒草を食べてみた」(文春新書)がとても面白いのだけど、その中にスイセンの話が載っている。
某シャンソン歌手が親孝行のつもりで料理をしようとして「お隣さんから頂いたスイセンの球根」をまかり間違ってタマネギと誤認。両親ふたりはひたすら嘔吐。死ななかったけれども。
どう見てもタマネギはないだろ…。よっぽど料理してなかったのかな。
でも、つまり加熱してもリコリンは壊れないってわけだ。たしかサラダじゃなかったので。

白いスイセンの花言葉は自己愛。黄色を含めた全般も同じようなもので、神秘というおまけがつく。黄色だけは気高さ、とか。
これは有名な話で、ギリシャ神話の少年ナルキッソスがスイセンに変わったというところからこんな花言葉がついている。僕のもう片方のブログに前に細かく書いたのだが、可愛いニンフのエコーをふって水面に映る自分の姿に恋をし、それにキレた女神ヘラが「じゃあずっと見てなさいよ」ってことで彼を水仙の花に変えてしまった…。それ以来スイセン(ナルキッソス=Narcissus)はずっと首を傾けて水面に映る自分の姿を眺めているのだ、という話。
中国では、この花を仙人に見立てている。天にいる仙人は天仙、地上にいるのは地仙、水辺にいるのは水仙。ちなみに地仙なんて花はない。天に花はちと不可能かな。

水仙は冬を耐えて春に咲くことから希望の象徴でもあるが、反面狂気の象徴でもある。
蛍光灯で光合成するちいさな水仙を見ながら複雑な心境の僕…。

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Comment

2009.02.01 Sun 06:54  

訪問、ありがとうございます。

…素敵なブログですね。
僕はそこまで調べたりする気力がないので、読ませて貰うだけですが、
なんかこう、脳をくすぐられて元気になります。

また、読ませて頂きに来ます。







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Author:北落師門
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