InAequabilitas

 moneo in reticentia - audi.

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小動物の一種としてのコドモ

この記事でも書いたように、僕は子供というものが気に食わない。自分がかつて子供であった時代のことを全世界の人間に向かって陳謝したいほどである。やはり眺めれば眺めるほど彼らは「ヒト型小動物」にしか見えてこない。実際ヒトよりもイヌネコにより近いようにも思える。いっそのこと彼らを小動物の一種と定義してみてはどうだろう。そちらのほうが理に適っているのではないだろうか。

イヌネコを公共交通機関に乗せるとする。飼い主は「他のお客様のご迷惑にならないよう」ペットを全身が隠れるようなケースに入れ、鳴き声や匂いが漏れないようにしなくてはならない(僕が時折乗るバスの注意書きにそう書いてある)。飼い主が何と言おうと「嫌がるお客様もいらっしゃいますので…」と返されるのみ。スーパー・デパートでも、ペット美容室など一部の店以外はペットの立ち入りが禁止になっている。そりゃ商品を勝手に食べられたり壊されたりしたらたまったものじゃないからなあ。
但しペットを公共の場で放っておいたときと子供をそうしておいたときの(考えうる)実害は対して変わらない。躾けられていないペットは吠えたり鳴いたりするだろう。この点はどんな子供もそう大して変わらない。子供はむしろ躾けたって黙りゃしない(単に泣き喚かなくはなるだけだ)。ペットが嫌いな人間に比べれば子供が嫌いな人間は少数派かもしれないが、それなりの数は僕の周囲にだって確かにいる。スーパーにいても、商品は開けるし時には食ってすらいるし、店内を走り回るのはそう珍しくもない。子供がガラス製品の棚の横にいるだけで緊迫感満点である。親だってあれ欲しいこれも欲しいと喚かれてさぞかし困っていることだろう。金銭感覚が全く欠如しているのだから仕方もない。衛生観念も同様に欠如しているから、得体の知れないものを触った手で色々なものを掴む。それを何も知らぬ他人が買っていく。やっぱりペットと大差ないじゃあないか。

数ヶ月前の帰国の日に空港で、2-3歳くらいの子供のリュックに長い紐をつけて連れ歩いている若い父親を見た。正にイヌの散歩のような光景で愉快であった。前に並んだ御婦人二人が「ひどいわねえ、子供が可哀想じゃないの」とか何とか感想を述べていたが、ペットと同じくちょっと目を離すと何が起こるか判らないコドモというものの扱いには紐で繋いでおくのが全く以て最適である。少なくともイヌは首輪をさせられそこに紐をかけられているのだから、それに較べればリュックに紐というのは既に十分優遇されている。

子供が小動物と見なされるようになれば、法律での扱いもまた楽になるのではないか。責任年齢以下の子供を小動物とすると(まず責任年齢の大幅引き下げが実現されるに違いない)、その行為には刑法が適用されない。代わりに子供の飼い主たる親が、「過失」とつくとはいえ刑・民いずれもの責任を問われることになる。ガキの火遊びで家を全焼させられたとか投げた石が当たって死亡とか、そこまで過激な結果を引き起こさずとも、遊んでいてクルマを凹ませただの、他人に怪我をさせただのという「たわいないこと」が突然刑罰的な色合いを帯びて親に迫ってくる。金さえ出せば何だって解決する問題ではなくなるのだ。そうすれば街中にイナゴの如く蔓延るバカ親どもも、今のようにガキを放し飼いにしておくことはなくなるに違いない。
また、児童虐待も「動物虐待」、嬰児殺や児童殺傷も「器物損壊」でいい。児童虐待のニュースが流れる度に国中が憤慨するようだが、誰かが飼い猫を酷く虐待していたとしてもあれほどまでに連日報道されたり徹底的なバッシングを受けることはないのではないか。だからといって許される行為だと言いたいのではなく、ただただそれらを差別化する理由が見当たらないだけである。愛する我が子を殺された母と10年以上飼い続けた愛猫を殺された老婦人の悲しみは大して変わらないはずなのに、片方は「殺人」でもう片方が「器物損壊」なのだ。殺される側を考えてみたってやはり変わらなさそうだ。生命に対する執着であるとか、感情の複雑さとか、死ぬ間際の恐怖や苦しみなどを考慮しても子供とペットではそれほど違いは際立っていないように感じられる。(生物学には疎いから断定を避けるけれど。)

長々と反社会的(?)なことを書き連ねたが、これを読んで僕を虎視眈々と子供を殺害する機会を狙っている危険人物のように感じた読者は理解力が足りないのである。僕は子供を嫌悪しているだけで憎悪しているわけではない。憎悪する理由もないからだ。付け加えると僕はそこらによくいる「うるさいおじさん」の類でもない。ただじっとイヤフォンをし手元の本を凝視しつつ通行人Aに徹している。

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Author:北落師門
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