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ジャスミンには毒がある。

モクセイ科のジャスミンとよく間違われるマチン科のカロライナジャスミンやガガイモ科のマダガスカルジャスミンは毒を持つ(註:追記)。しかしモクセイ科のジャスミンにだって毒がある。
他でもないあのジャスミンティーにするジャスミンである。正確にはジャスミンは一属の総称で、茶にするのはsambac種、正式には茉莉花(マツリカ)と呼ぶ。辞書を引いてみたら日本語での属名が何だか混乱していることを発見。ソケイ属・ジャスミン属(ジャスミナム属)・オウバイ属と様々だ。とにかくラテン語でJasminumであることに間違いはない。
英名はArabian Jasmineで、毛輪花(モウリンカ)とも呼ばれる。インド(またはアラビア)原産の半蔓性常緑低木で、花に芳香があるため香料にする。ジャスミン属の植物は花の香りがよく、例えばofficinale種(ソケイ)は花から精油をとるために栽培される。葉は全縁の楕円形から広卵形で対生または三輪生し、茎高は1.5-3mになる。高杯状で径2cm前後の白い五弁花を夏(広く言うと春から晩秋)、枝の先につける。園芸種には八重咲きのものもある。
ジャスミンティーは緑茶或いは発酵の弱いウーロン茶に茉莉花の花を入れたもの(しかも飲む時には取り除かれている)で、毒性は全くないのでご安心。いくら飲んでも中毒にはならない。毒があるのは根で、成分はよくわからないが中枢神経に対する麻酔作用があるという。有毒とはいっても致死的なほどに派手派手しいわけではない。しかし毒草に分類するべきであるくらいの毒性はある。

毒草を研究していると素直に植物を"観賞"することができなくなって困る(苦笑)。僕にとって花や葉とはその美しさに感嘆する対象ではなく、単に種を識別する記号に過ぎない。その上、街中が毒草だらけに見えてくる。でも実際そうなのだから!

カロライナジャスミンGelsemium sempervirensはマチン科ゲルセミウム属の常緑蔓性木本。ゲルセミウム属の植物(3種)はどれもよく似ているので、毒性等の詳しい説明はゲルセミウム・エレガンス総まとめへ。
マダガスカルジャスミンStephanotis floribundaはガガイモ科シタキソウ属の蔓性多年草。葉は対生し楕円形をしている。花期は5-9月。筒状の白い五弁花で、ジャスミンに似た香りがある。花や実を含む全株に中枢神経刺激作用のあるアルカロイド等(具体的には何かよくわからないが、主成分としてCyclic pentapeptide stephanotic acid)を含み、痙攣・筋肉麻痺・心機能障害を引き起こす。

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