InAequabilitas

 moneo in reticentia - audi.

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

理想の店って?

日本の家の近くのショッピングセンターに「お客様の声」という掲示板がある。面白いので行くといつも読んでいるが、あまりに荒唐無稽なので毎回どれか一つの投稿には必ず笑ってしまう。

「売っている子供用Tシャツの柄が気に食わない。どこそこの店ではこんなものを売っている。○○の柄のものを入れろ」じゃあそこに買いに行けって。「トイレに陣取って化粧し続ける若い女の群れがいる。あれを注意してくれ」店の知った事じゃないから自分で言えよ。「ポイントカードをお持ちですか、とレジで言われなかったからポイントを付けてもらい損なった」自業自得だろ。

そして少なからずあるのが、「いらっしゃいませと言われなかったので不快だ」!異世界の住民からの投稿であるか。僕にはどうしても「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」が不快なのだが。

店に足を踏み入れた瞬間「いらっしゃいませーっ」の大合唱。それも「せーっ」の部分は引き伸ばしながら音を持ち上げる(どういう事かは解ってもらえると思う)。客が入ってこなくても虚空に向かって「いらっしゃいませーっ」。僕の目には見えない生命体でも見えているのらしい。そしてたとえばブックオフでは合間に「本を売るならブックオフ♪」などという甘ったるい声のBGMが掛かる。大抵イヤフォンで耳を塞いでいるものだからBGMはあまり聞こえなくてすむが、挨拶は耳をつんざく大音量(人間の声だからよく通るのだ)。「やめてくれ」と言わないから一方的に恨む筋合いはないが、しかしとにかく嫌いだ。

どこのレジでもいちいち「いらっしゃいませ」と言われ、黙っていると「○○カードはお持ちでしょうか」と聞かれ、「ないです」と答えると「失礼いたしました」と言い、最後に「ありがとうございました」で送り出される。何が「失礼」になったというのか。毎回レジでも駅でも(人身事故が起こると謝られる)、「謝らなくていいのに」という声が頭の中を駆け巡っている。マニュアル通りにしか動けない彼らの事だから、直接言ったら目をしばたたかせて困惑するのだろうなあ。するとそんな非合理的なマニュアルを変えてしまえばいいという事になるが、冒頭に述べたようにかくも無意味な言葉を投げつけられたい人々がわんさといるのである。

僕にとって理想の店とは、店に入っても店員がみんな僕を無視しており、しかし商品について何か訊ねれば即座に答えが返ってきて、レジも支払うべき値段を告げる以外は無言、そして僕が店を出る時も無視してくれるという店なのだ。

え、不快だって?

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 思想へにほんブログ村 哲学・思想ブログへ
スポンサーサイト

Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可

Trackback

http://noncomposmentis.blog36.fc2.com/tb.php/163-9ed5c41e

この記事にトラックバック(FC2Blog User)

Home

Irony, Satire and Truth

Biography

北落師門

Author:北落師門
特徴: 研究者気質(何)、厭世家、人嫌い、典型的ブックワーム。
大量の学問だけで出来ていると思う。詭弁と皮肉で武装している。
目の悪さが半端ない。あと、電話と食事と世間話が天敵。
Detail/本棚

Latest Articles

Comments

Trackbacks

Link

Categories

Search

 

Counter

Current Visitors:

Archives

Mail Form

Name:
Mail:
Subject:

Top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。