違和。
ほぼ無人の図書館に一人で座っていたら、若い女がひとりやってきて何か僕に話しかける。荷物を見ておいてくれないかというのである。いいですよ、と答えてそちらを見ると、ハンドバッグがひとつ椅子の上に置かれていた。
何ともない会話なのだが、女が去ってから何だか変じゃないかと思い始めた。別に陰謀とかの類ではない。ロジックが何か変な気がするのだ。
彼女が僕に荷物を監視しておいてくれというのは、言うまでもなく盗難防止のためである。誰かに盗まれるのでは、というのはつまり他者への不信を意味する。しかし僕は全く彼女の顔見知りではないし、というか今まで見かけたことすらない。よってぽつねんと座っているだけの僕を信用する動機が彼女には全くないのだ。
そして何かが盗まれたとするならば、おそらく彼女は僕を疑うか、もしくは見ておくように頼んだのにその義務を遂行しなかった僕を非難するに違いない(確かにそのあと僕は全くそれを見もしなかったが、彼女が戻ってくるまで誰一人やって来なかったのだからまあ変わりもないだろう)。だが挨拶すらしたことのない間柄なので言い出すのにも戸惑うはずだ。戸惑わなくても僕が否定してしまえば追及する根拠もなくなってしまう。とすると司書でもない赤の他人に荷物の監督を依頼するのは(そしてそれを引き受けるのも)全くもって無益・無意味な行為である。…
こんな非生産的な事をうだうだ考えているから疲れるんだ(笑)。
何ともない会話なのだが、女が去ってから何だか変じゃないかと思い始めた。別に陰謀とかの類ではない。ロジックが何か変な気がするのだ。
彼女が僕に荷物を監視しておいてくれというのは、言うまでもなく盗難防止のためである。誰かに盗まれるのでは、というのはつまり他者への不信を意味する。しかし僕は全く彼女の顔見知りではないし、というか今まで見かけたことすらない。よってぽつねんと座っているだけの僕を信用する動機が彼女には全くないのだ。
そして何かが盗まれたとするならば、おそらく彼女は僕を疑うか、もしくは見ておくように頼んだのにその義務を遂行しなかった僕を非難するに違いない(確かにそのあと僕は全くそれを見もしなかったが、彼女が戻ってくるまで誰一人やって来なかったのだからまあ変わりもないだろう)。だが挨拶すらしたことのない間柄なので言い出すのにも戸惑うはずだ。戸惑わなくても僕が否定してしまえば追及する根拠もなくなってしまう。とすると司書でもない赤の他人に荷物の監督を依頼するのは(そしてそれを引き受けるのも)全くもって無益・無意味な行為である。…
こんな非生産的な事をうだうだ考えているから疲れるんだ(笑)。
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