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死と芸術

selfportraitwiththedeath
Arnold Böcklin 《Self Portrait with the Death》

ベルリン美術館の所蔵だが、ウィーンの美術館横の本屋で本を漁っていて見つけた絵。まさに一目惚れだ。
日本での題名を調べてみたら「ヴァイオリンを弾く死神のいる自画像」というらしい。

死がG弦のみを張ったバイオリンを奏で、画家は絵筆を持つ手を一瞬止めてそれに耳を傾けている。死は画家の背後で嗤う。画家はキャンバスに刹那を捉える。
画家の手元、骸骨の表情、いや画家の表情もみな好きだ。「好き」どころではないような気も。

テーマは死だけではないはずだ。なぜ死は鎌を持たずバイオリンを携えているのか。死と芸術が出会う絵だからか。
ムンクも芸術と死を結びつける言葉を残している。死と芸術はどこか繋ぎ合う場所がある。
この画面に描かれた死神は死神だけではない。芸術と死をつかさどる神なのだろう。

死を抽象的に描いた絵は表面的には醜いかもしれないが、美しい。死を描写した音楽も、詩もそうだ。しかし死を具体的に描いた絵、撮影したドキュメンタリや解剖学論文はどうか。やはり現実的で酷い(死を直視したくない、という者どもの気分も解ってくる気がする)。
具体的な死は醜いが、抽象的な死は美しい。この差はどこから顕れるのだろう。

死を美しく変えさせられるのは芸術だ。ならば死をそこまで美しくさせられる精神は一体何なのか。
死のもたらす安息か。
Victorinox最高だ。2丁買ったのだが、美しすぎて使う気がしない。(苦笑

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2010.02.13 Sat 10:38  

いいですね。この絵。



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  • R.ogawa
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北落師門

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