InAequabilitas

Date : 2013年07月

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猫の舌

これは何だろう。ざりざりと僕を舐める不快な感情。その感触は猫の舌にも似たような。得体も知れぬ、この奇妙なるもの。
いつの時代も、大衆はただアイドル[偶像]を欲している。(だからこそ選出する人物に過大な期待を抱いて幻滅していく。もうこれは政治ではない。顔と名を知られることが全てだ。そうでなければ彼らはどうして、臆面もなくスピーカーでがなり立てながら街中を選挙カーで走り回ることができようか。)
もう死にたがりぶる必要はないだろう?と白い錠剤が問う。それでも唐突に全身を突き上げる虚無感を、僕はどうする術もない。
地下鉄の中で黙り込んだまま座っている彼らにも名がある。しかし僕は彼らの名を呼ぶことはない。だから彼らは僕にとって永遠に匿名の存在であり続ける。名を呼ばないことで、対象を取り替えのきくものに留めておける。肩書きはそうするための恰好の手段だ。取り替えのきかないものが多ければ多いほど、一つでも欠けたときの痛みは大きくなる。自身の周りを匿名の存在に保つことは、100円ショップの雑貨で部屋を飾ることに似ている。気に入らなければ替えてしまえばいいのだ。そういうものであるべきだ。そうでなければ、どろどろとした沼の中で動きを奪われてしまう。

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Irony, Satire and Truth

Biography

北落師門

Author:北落師門
特徴: 研究者気質(何)、厭世家、人嫌い、典型的ブックワーム。
大量の学問だけで出来ていると思う。詭弁と皮肉で武装している。
目の悪さが半端ない。あと、電話と食事と世間話が天敵。
Detail/本棚

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