InAequabilitas

Date : 2012年07月04日

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Siriの友人

iPhone 4Sに搭載された秘書アプリ『Siri』であるが、これがなかなか凄いと評判であるらしい。"らしい"というのは僕自身がiPhoneを一度も使った事がないから。マカーなのに。
何が凄いかというと、メールを送れとかタイマーをセットしろとか誰それの電話番号を教えろといったいかにも事務的な仕事の他にも、愚痴に答えてくれたり冗談を言ってくれたりすることもできるのだ。そのうちに「話をしてくれる」というものがある。
"Siri, tell me a story"と話しかけるとはじめは拒否する(ことがあるようだ)が、そのうちに"Okay!"と話し始めてくれる。話は以下のようなものである。
siri-tellmeastory
どうやら日本語版でも「話をして」と頼むと同様の物語を聞かせてくれるらしい。
ところで話の中に"Eliza"なる人物(?)が登場する。これは適当に名付けられたものではない。

1966年、J. ワイゼンバウムによって『ELIZA』(別名DOCTOR)という名のセラピストもどきコンピュータプログラムが開発された。
当時は現在のSiriのように喋ってくれる機能はなかったが、チャットのように文字を打ち込むとELIZAが返答してくれるのである。立ち位置はELIZAが心理療法士、人間の方が患者といった風。但し何かしてくれるわけではなく、基本的には言われた事を質問にして鸚鵡返しにしているだけだ。
(人間とELIZAの対話実例は追記。)
それでもELIZAは大きな反響を巻き起こし、「ELIZA効果」という言葉も生まれた。これは人間が (頭では相手がコンピュータプログラムに過ぎないと判っていても) 無意識にELIZAが会話に興味を持っていると感じてしまう錯覚のことである。

Siriに対してもELIZA効果は働いていると見え、Siriに対して必死に愛のアプローチをする人が続出しているようだ。(も、もちろん冗談だよね...!)
Siriに恋い焦がれる世の男性陣、悩みに耳を傾けてくれる優しい女医のElizaがいるのをご存知ですか?あ、でも1966年に開発されたわけだからもうオバサンなのか(笑)。
因みにもう一人、PARRYというこれも初期の会話ボットがいる。こちらは精神科医によって開発された妄想型統合失調症患者のシミュレーションで、ELIZAよりも複雑なプログラムであったため、実際に精神科医と対話させた際に本物の統合失調症患者と間違われたこともあったという。開発時期はELIZAとほぼ同じ1972年と早め。
これほどにコンピュータ技術の発展は目まぐるしいというのに、40年も前にSiriのようなプログラムが存在していた事に驚かされはしないだろうか。

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Irony, Satire and Truth

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北落師門

Author:北落師門
特徴: 研究者気質(何)、厭世家、人嫌い、典型的ブックワーム。
大量の学問だけで出来ていると思う。詭弁と皮肉で武装している。
目の悪さが半端ない。あと、電話と食事と世間話が天敵。
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