InAequabilitas

Date : 2009年12月18日

CURRENT MOON

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発癌促進剤のクリスマス

クリスマスまで一週間なのらしい。街じゅうクリスマスソングだらけで非常に気分が悪い。それからそこいらにデカさを競い合うツリーが立っており、これまた目障りである。
装飾も真っ赤だが、最も真っ赤なのは隊列のように配置されたポインセチアの鉢だろう。寒さに弱いくせになぜクリスマスの花に仕立て上げられたのか理解に苦しむ。
ところでこのポインセチア、正体をばらしてやればかなり意地の悪い有毒植物なのだ。

トウダイグサ科ユーフォルビア属(トウダイグサ属)の常緑低木で、短日植物である。葉は卵状楕円形ないし披針形で互生し、長さは10-20cmで縁に鋸歯を持つ。樹高はふつうそこらで見かけるくらいなのだが、熱帯・亜熱帯では5mほどに育つこともあるらしい。なんだかあんまりポインセチアと呼びたくない感じがする。
11-12月頃に杯状花序が茎頂につき、雌蕊・雄蕊を各1本ずつ持った黄色い花を咲かせる。へ、赤じゃないのかと言われそうだがあれは苞葉で、花弁とも萼とも違うものだ。苞は狭披針形で放射状につく。
花期がクリスマスの時期に合うのは短日処理が施してあるためで、放っておくと2月くらいでやっと花が咲くという。因みに沖縄県で半自生しているというのが広辞苑に載っているが、…すげえ。

毒性分はフォルボールphorbolで、普通はせこい皮膚炎か水疱を起こすくらいの毒。茎を折ったり葉を千切ったりすれば白い乳液が滲み出してくるはずだが、それにフォルボールがたっぷり含まれている。
しかし軽視もできない。1919年にハワイの子供がポインセチアを食べて死亡したという例がある。いったいどれくらい食ったんだという話だが。(それ以前に、うまいのか?)
メキシコの原住民たちはこの汁を骨折・打ち身の治療に用いていたそうだ。皮下出血を散らす作用があるのだという。

ところが何よりも意地の悪い毒性がある。発癌プロモーションを促進する働きがあるらしいのだ。細胞にダメージを与えるわけではないが、とかく駄目になったところを後押しする。まるで従犯である。

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Irony, Satire and Truth

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北落師門

Author:北落師門
特徴: 研究者気質(何)、厭世家、人嫌い、典型的ブックワーム。
大量の学問だけで出来ていると思う。詭弁と皮肉で武装している。
目の悪さが半端ない。あと、電話と食事と世間話が天敵。
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