InAequabilitas

Date : 2009年08月

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ちゃんと生きている。しかし、まるで仮釈放中で保護観察のついている囚人のように。

金曜にさいたま地裁に遊びに行った。と言っても勿論ただ傍聴するだけだが…
裁判員裁判ないかな、と見てみたところ無し。あああ。

浦和駅から裁判所の方向に向かって歩いていると前を歩く男に気付く。なぜ彼のみを覚えていたかと言うと、まあ、色々特徴のある外見をしていたからな。
まず追い越す。そして僕が「カマキリw」とか何とか言って(ガキか)立ち止まっている間に追い越されていく。
その時間帯に大したものもなく、501号法廷で13時から判決が3つ連続で出るようなのでそこに行った。
一つ目は今をときめく(意味不明)覚醒剤取締法違反。二つ目は窃盗…と見ていると、先ほどの男が入ってくるではないか。
二つ目の判決が言い渡されて閉廷し、被告人が退廷。そしてさらにびっくり。
隣のその男が柵の向こうへと歩いていく。へ?まさか弁護人?と思っていたら、まさかのまさかで被告人だった。
闇金の人だったらしい。取り立てがそんなにひどくなく、金額も大きくなかったことから懲役1年6ヶ月、罰金150万円、懲役刑に執行猶予3年と来た。それから「罰金を完納出来ない場合は一日を5000円として云々」のおまけがついた。
勾留されてない被告人をこのときはじめて見た。

ところでかなりの大男が若い女性裁判官に「わかりましたね?」って諭されて「はい!」と妙に可愛い声で答えるという光景はなかなか和むものである。
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どうでもいい話、そしてヤツデ

プーチン氏が僕よりちっちゃかったことに対して激烈なショックを受ける。
168cm。同じく僕が真面目に尊敬している数少ない人物の一人である周恩来氏も168cmだったらしい。因みに僕の祖父は周恩来氏と何故か双子のようにそっくりだ(笑)。背丈も同じくらいだったし。
ところで中学化学(高校か?)が生活に役に立つという事を思い知ったよ。
最近はひどく湿度が高いので、放置していたら鋏とペンチが見事に真っ赤に錆びていた。というわけで昨日はそれを酢(!)につけて錆を取っていた。これが面白いくらい取れるのである(今更か)。鋏の方なんか錆が取れすぎて御陰様ですっぱり指を切った。いや、やっぱり血って凄く良いではないか…何も言ってない。

そういや(鋸歯はあるが)全く分裂していないヤツデの葉を見かけた。そして分裂しすぎて16裂以上している奴がその隣にいた。きっと明日は槍が降る(何
ヤツデには血液毒がある。でも毒性は強くない。毒成分はα/βファトシン。サポニンの一種である。αは根に、βは葉に含まれる。んな美味しくもなさそうなもんを食べようとする人間はいないとは思うが、多食すれば腹痛、嘔吐、下痢、胃腸粘膜の糜爛を引き起こす。致死的と評するともっとずっと由緒正しい(?) 毒を持った植物たちに怒られそうなほど、全く致死的な毒とはいえない。元は民間療法などで使われていたが今となってはヤツデを薬に使おうとするような人間もいないはず。なのに中毒事故はまだちゃっかり起こっているそうだ。この世には摩訶不思議な現象が起こるものである。

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美人と裁判

アメリカの某大学で行われたとある模擬裁判の話。

全く同じ強盗の容疑をかけられている2人の女性の写真を陪審員に見せる。片方は美人、もう片方はブスである。
結果、求刑された懲役刑は美人が平均2.8年、ブスが5.2年だった。
「やっぱり美人が得」と思うのだが、次に容疑を詐欺に変えて同じ実験を行ったところ、逆の結果が出た。
美人が平均5.5年、ブスが平均4.4年だったのである。「美貌を武器に人を欺いたのでは」と思われたのらしい。
両方とも公訴事実は全く同じにも関わらず、だ。それ程に人は見た目に左右されやすい事が判る。

1984年2月27日の西ドイツ。メンヘングラートの公園で男のバラバラ死体がビニール袋に詰められた状態で発見された。
死体の一部は火で炙られたりされていた為、カニバリズムとの関連が疑われる。警察は1980年に事故死した少女を食った疑いで7年の刑を宣告され、3年で釈放されたクロンに疑いをかけた。だが結局、犯人は彼ではない事が判明。特定された被害者の身元をもとに捜査を開始した。
被害者、ハンス・ヴィルツは美容師だったが、数日店には姿を見せなかったと店主が言う。どこかもっと給料のいい店を見つけたのだろう、くらいにしか思っていなかった。店主が連絡をとろうと電話をした先は彼が部屋を借りていた家である。大家は夫と別居中で2人の子供と暮らしている女性だという。
警察は当然そこへ聞き込みに行く。家の主、マルティナ・ティンメルマン(28歳)は「ヴィルツさんを知っていますか」と訊かれて答えた。
「知っております。部屋を借りていらっしゃいました。ですが1ヶ月ほど前に出て行かれてからはお会いしていません」
だが転居届は出ていない。ヴィルツが無許可で出て行ったか、ティンメルマンが嘘をついているかである。
警察はもっと詳しく彼女に話を聞くことにした。ティンメルマンは愛想よく捜査官たちを居間に迎え入れたが、彼女の非常な美貌からは想像できない居間の現実の光景に彼らは絶句した。
壁や床を巨大な蜘蛛や蛇が這い回っている。蜥蜴や鼠の入った檻がある。キッチンの流しの所には切り刻まれたペットの血塗れの残骸が置いてある。子供たちに食べさせるために切り分けたと彼女は言う。本棚にはオカルト系の書籍が並び、ビデオはホラーとポルノばかり。壁には大きなホラー映画のポスターが貼り付けられている。夫人は「動物好きなんです」と言って笑うが、明らかに普通でない。何とかまともなのは数匹のハムスターだけだったが、それはペットでなく蜘蛛や蛇の餌であった事がその後に判明した。
そして捜査官は冷蔵庫の中に、ペットの肉とともに保存されていた人間の身体の一部を発見する。かくして、マルティナ・ティンメルマン逮捕。別居中の夫、ウィルヘルムにも疑いがかけられた。
彼は切断用の電動鋸を貸し与えた事と遺体の運搬を手伝った事は認めたが、殺害には関与していないと主張。また、つい最近までマルティナの家に出入りするヴィルツと思われる男が目撃されていた。
夫の自供と十分すぎる証拠に屈し、彼女はとうとう自供を始めた。殺害行為と損壊は認めたが、それは「殺したのではない」と言う。「別の世界へ送り込む手助けをしただけです」。何の戯言を、と一蹴されそうなものだが、マルティナはそれに固執し続けた。
「彼と私は愛し合っていましたが、子供たちの手前、関係を続けてはいけないと思いました。ですが彼は私なしでは生きていけない、殺してくれと頼むので、そうしてやったのみです。
彼は情事のとき、風呂に入り、顔を水に沈め、手に林檎を握りながらでないとオルガスムスに達する事ができませんでした。そして死ぬ時もその方法を選んだのです」。
彼女はそのままヴィルツを溺死させ、夫に「人間を切断できるくらいの道具はないか」と頼んで電動鋸を借りてきた。キッチンの長テーブルに死体を横たえ、鍋に入るくらいの大きさに切断していく。手と頭はオーブンで焼いた。できたら顔はそのまま保存したかったが、だらりと垂れて生前とは似ても似つかない姿になってしまったという。それでも夫人は顔の皮を剥いで冷凍庫で凍らせ、夜毎それを枕元に置いては、抱いたり頬ずりしたりキスしたりしていた。腐敗が始まっていた部分はビニール袋に詰め、発見現場となる公園に捨てた。残りの部分は食用として冷蔵庫に保存した。
マルティナは異常性欲の持ち主であった。ハムスターを生きたまま放り投げて蛇や蜘蛛が食うところを見て性的興奮を覚え、またある時は鼠やハムスターの心臓を生きたまま抉って自ら試食したとも言う。
裁判で彼女は公訴事実に関しては争わなかったが、「殺人ではなく別の世界へ送り出す手助け」を主張し続けた。普通なら荒唐無稽とされて残虐な損壊の仕方から大抵終身刑にはなるだろう。
ところが1985年12月18日、裁判所は「殺意なき殺人」罪を適用し、彼女は懲役たったの8年を宣告されたのだった。

これも彼女の輝くばかりの美貌のなせる業だったのではないだろうか。ドイツは確かずっと参審制を取り入れている。裁判員制度はこのシステムに非常に近い。公正なつもりの判決でさえ、「やっぱり美人は得」なのらしい。

また裁判員の話

今回は大してひどくもない事件だったので問題はなかっただろうが、証拠と称して(証拠である事に異論はないが)巨大モニターに映し出される画像について。

誰かが「検察と弁護側双方のプレゼン合戦だった」と言ったが、まさに的を得ているだろう。
裁判員制度の導入を意識して行われた、いつだかの公判。所謂「江東区OLバラバラ殺人事件」だ。
「腐ったハンペンのようなもの」、と思われたそれは腹の肉片だったし、黒ずんだ棒のようなのは切断された指だった。その上指である事を証明しようとしたのか、「曲げてみました」と検察が言い、モニターにはその指が曲げられた画像が映された。
そして被告人に対する尋問。「どのようにして首を切断したのか」との問いに「まずナイフで一回り肉を切ってから、鋸を当てて骨を切断した」との答え。「次に切ったのはどこですか」「右足です」…挙句の果てには「肉は何色をしていましたか」「赤だったと思います」。それに呼応するように、画面が真っ赤に染まる。
この尋問のあいだ、何人もの傍聴人が(昼食の後だったこともあり)トイレに駆け込んだという。「赤だった」の後には、被害者の遺族を含めた2人が崩折れ、裁判所の職員に担ぎ出されたらしい。
そのうち被告人も全くモニターを見ないで尋問に答えるようになり、弁護人から「無意味である」との異議が飛んだ。

こんな有様の裁判であった。これは5/21以降に起訴されていたなら間違いなく裁判員裁判の範疇だが、裁判員がその場にいたら尋問の後半の被告人のように全く画面を見まいとする者が多いに違いない。証拠を見ずに、正しい判断が下せるものだろうか。
やはり危惧したとおり、会社の会議の如く「プレゼンの上手かったほうが有利になる」構図が清書されていく。もうそこに「真実追求」と「法の独裁(これはプーチンだが)」の居場所はない。

裁判員制度はいらない!大運動」なるものがある。
彼らは裁判員制度のことを「市民参加という名の刑事ショー」と評しているが、その通りだ。
裁判がエンターテインメントとなっていく。司法のあるベき姿はいずこへ。

記憶の焚刑

昨日を最後の日付とする僕の9年分の日記を燃やした。
細切れにした紙片は大きく嵩張り、僅かな風に浮薄に揺れる。
僕自身がCO中毒にならぬよう窓辺に金属のボウルを置き、その中にかつて日記であったものを「注ぎ」入れた。
マッチを擦り、それごとボウルに投げ入れる。
小さな焔が緩やかに広がって僕の記憶を舐め尽くしていく。今より少し幼い文字と不自然な接続詞に苦笑しながら、僕は「処刑」をカメラに収めた。
記憶の焚刑。
無意味な黒い塊と化してゆく過去を眺めて、僕は束の間狂人のように嗤う。

Irony, Satire and Truth

Biography

北落師門

Author:北落師門
特徴: 研究者気質(何)、厭世家、人嫌い、典型的ブックワーム。
大量の学問だけで出来ていると思う。詭弁と皮肉で武装している。
目の悪さが半端ない。あと、電話と食事と世間話が天敵。
Detail/本棚

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