InAequabilitas

Date : 2009年06月24日

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

エニアグラムと九つの大罪

近頃自分の嫌な奴感が増していっているように感じる。
それはまさに「ルキフェルのような傲慢さとマモンのような強欲さ、そしてベルフェゴールの怠慢さ」とでも評すべきもの。元々嫌な奴であることは重々承知しているのだけども、輪をかけて最低人間に変わっていく。嫌味な奴であってもそれは「皮肉屋」「薄情」「悲観主義」という点に限ってそうありたいのであって、さすがに社会のゴミのような人間には成り果てたくないと思っている。かつて確かに払拭したはずの傲慢と怠惰が掻き消され過ぎてリバウンドして帰ってきたわけか?

閑話休題。さて、本題。
七つの大罪は次の通り。傲慢・強欲・邪淫・憤怒・暴食・嫉妬・怠惰
これは有名過ぎるほど有名だが、反対にこれが「七つの美徳」と対を成しているということはそれほど有名ではない。
七つの美徳は因みに、正義・分別・節制・堅忍・信仰・希望・慈悲。「対を」成してるのか…?反対にすれば「謙遜・無私・禁欲・温和・少食・?・活動」になるはず。ていうか嫉妬の反対で美徳になるのって何なんだろう。

前に紹介したエニアグラムだが、これらの性格タイプには個々に対応する「九つの大罪」が存在する。
タイプ1- 憤怒 anger (完全癖と責任感から来るもの)
タイプ2- 傲慢 pride (「自分が助けてやらなければひとりでは何も出来ないのだろう」)
タイプ3- 欺瞞 deceit (目的を達成する為なら手段を問わない点と虚栄心の強さ)
タイプ4- 嫉妬 envy (「なぜ私だけが幸福ではないのか」)
タイプ5- 強欲 greed (金銭的にも情報的にもケチ)
タイプ6- 恐怖 fear (周りから疎外されまいとする為、成功を恐れる)
タイプ7- 暴食 gluttony (グルメという意味ではなく、全ての「新しい事」に目がない事)
タイプ8- 邪淫 lust (愛と性が直結していると評されるように)
タイプ9- 怠惰 sloth (平穏であればよい、長い目で見れば大丈夫といって動こうとしない)

御覧の通り、タイプ3と6に新しく欺瞞・恐怖が付け加えられている。これらは天国から物質世界へと堕落した過程の中で形成されたものだと言われている。幼少期の家庭環境が影響しており、うまく行けばそれぞれ角が取れて「傾向」に過ぎなくなる、と説かれる。
エニアグラムの起源が宗教的なもの(スーフィーとの関連)だったと言われているからか、これらの「罠」は妙に宗教的な色彩を帯びている。ちらっと見ても(僕は憤怒と嫉妬なんか特に)、何が悪いのか疑問に思ってしまう。
共同生活に於いて、これらの感情は確かに表面的には邪魔なのだろう。だがこれらを完全に滅してしまえば、自分を滅する事に等しい。傲慢と怠惰は両立しないような気もする。自信が無ければ何も率先してできないのでは。それにタイプ2の特性である慈悲だが、慈悲には「私が何かをしてやる」という、どこか僅かだが傲慢の要素が入っているのではないか。
タイプ7の暴食。これは上述のように、グルメ一点に限った話ではなく「何でも試したい」という事。昨今ではこれは美徳と見なされるようになっている。かつては保守を良しとしていたのだろうか?
これらを罪と決め付けるのはどうだろう。よくエニアグラムの本でも「陥り易い罠」とか何とか紹介されている(大罪とは書かないけども)事があるが。

大罪がなければ美徳は引き立てられない。だから無駄は必要であり、悪は必要であると思う。これらの「罪」が全て消え去ったとしたところで(不可能だろうが)、人間は再び曖昧とか無知とか新しい罪を創り出すだろう。個々人の中でどれか一つの罪が克服されたとしても、光が強いほど明暗の境界線がくっきり浮き出て闇が濃くなるように、また別の側面が顕れ出るに違いない。
犯罪心理学に、「黒い羊の仮説」という考え方がある。人間にはペルソナ(仮面)とシャドー(影)の両面があるが、シャドーが極端に抑圧された両親から生まれた子供は、両親のような「極善人」(白い羊)になるか、抑圧されたシャドーの投影を受けて社会の落伍者(黒い羊)になるかであるといわれる。結局のところシャドーはやはり消し去り難いものなのだ。それが自分に顕れるか、投影されてしまうか。投影されたものを自分のものではないとするならば無責任だろう。
ラファエルとルキフェルは双子だったと言われている。もっと極端な説では、ルキフェルとラファエルはもともとは一人だったが、分離したというものもあるそうだ。
光と影は相反するもので、且つ一体。むしろ影は単体で存在することが出来るが、光は影なしには存在し得ない。影を掻き消す事、克服することは光を弱め絶滅させることと同義ではないのだろうか。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 思想へにほんブログ村 哲学・思想ブログへ
スポンサーサイト

Irony, Satire and Truth

Biography

北落師門

Author:北落師門
特徴: 研究者気質(何)、厭世家、人嫌い、典型的ブックワーム。
大量の学問だけで出来ていると思う。詭弁と皮肉で武装している。
目の悪さが半端ない。あと、電話と食事と世間話が天敵。
Detail/本棚

Latest Articles

Comments

Trackbacks

Link

Categories

Search

 

Counter

Current Visitors:

Archives

Mail Form

Name:
Mail:
Subject:

Top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。