InAequabilitas

Date : 2009年01月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

水仙

水仙の鱗茎拾ってきた。葉っぱ2枚つき。
すごいちっちゃいので花は咲かない気がする。そもそも時期間違ってる。
水栽培にしてみたんだが、…鱗茎が見えるせいでどう見てもニラだ(爆

ニホンズイセン。あの普通の、真ん中に黄色いお椀(本名は副花冠)があるやつ。
スイセンはなぜか花の中で一番好きだ。特にニホンズイセン。
あのゴテゴテしない清潔感、ですかね。

まあまあ知られているのじゃないかと思うが、スイセンには毒がある。
全草が毒を含んでいて、特に鱗茎に多い。毒成分はリコリンと蓚酸カルシウムで、リコリンはヒガンバナ科の植物によく含まれている。
致死量は10gで、だいたい一本。中毒の初期に激しい嘔吐があって胃の中のほとんどが吐き出されてしまうので重症になるのは稀だ。でも万一そうなると昏睡状態になって死に至ることがある。
中毒症状は他には下痢、腹痛、呼吸不整、体温上昇がある。
植松黎氏著の「毒草を食べてみた」(文春新書)がとても面白いのだけど、その中にスイセンの話が載っている。
某シャンソン歌手が親孝行のつもりで料理をしようとして「お隣さんから頂いたスイセンの球根」をまかり間違ってタマネギと誤認。両親ふたりはひたすら嘔吐。死ななかったけれども。
どう見てもタマネギはないだろ…。よっぽど料理してなかったのかな。
でも、つまり加熱してもリコリンは壊れないってわけだ。たしかサラダじゃなかったので。

白いスイセンの花言葉は自己愛。黄色を含めた全般も同じようなもので、神秘というおまけがつく。黄色だけは気高さ、とか。
これは有名な話で、ギリシャ神話の少年ナルキッソスがスイセンに変わったというところからこんな花言葉がついている。僕のもう片方のブログに前に細かく書いたのだが、可愛いニンフのエコーをふって水面に映る自分の姿に恋をし、それにキレた女神ヘラが「じゃあずっと見てなさいよ」ってことで彼を水仙の花に変えてしまった…。それ以来スイセン(ナルキッソス=Narcissus)はずっと首を傾けて水面に映る自分の姿を眺めているのだ、という話。
中国では、この花を仙人に見立てている。天にいる仙人は天仙、地上にいるのは地仙、水辺にいるのは水仙。ちなみに地仙なんて花はない。天に花はちと不可能かな。

水仙は冬を耐えて春に咲くことから希望の象徴でもあるが、反面狂気の象徴でもある。
蛍光灯で光合成するちいさな水仙を見ながら複雑な心境の僕…。

にほんブログ村 科学ブログ 自然科学へにほんブログ村 科学ブログへ
スポンサーサイト

何たる偶然

ドイツにて。

万引きで捕まった18才の少年が取り調べで虚偽の住所を申告。
だが…何とその瞬間ウソであることがバレてしまった。

この少年、よりによって申告したのが面と向かっているその取調官の住所だったのである。
彼はもともとそこに住んでいたのだがのちに引っ越し、その後にこの警官が住み込んだのだ。
取調官は全くの偶然だと言っているという。

フォーマルハウトの惑星

フォーマルハウトはご存知北落師門が中国名の南の魚座α星。
で、ネクタル(神の酒)を飲み下しているという意味合い(微妙な皮肉として)でHNに選んだわけだが…
最新号のニュートンによるとそのフォーマルハウトに惑星が見つかったそうだよ。おめでとう。

名前はフォーマルハウトb。惑星が見つかるとその恒星の名前にラテン文字のbからつけていくから。
予想通りのガス惑星で、質量は木星の3倍以下。木星は太陽系内でいちばん大きい惑星だから、これは結構な大きさにみえる。
中心からの距離は119AU(天文単位-地球と太陽間の距離。1AU=1.49597870691(30)×1000000000000m)、因みに冥王星が太陽から39.5AUだ。
公転周期は874年で、参考までに太陽系で一番公転周期の長い惑星である海王星が165.2年だということをあげておく。
発見したのはハッブル宇宙望遠鏡。これからも頑張って下さいな。

そういえば最近すばる特集多いな。日経サイエンスとニュートンだけだが。
昨晩は星が良く見えた。御陰様でよく寝てない。


にほんブログ村 科学ブログ 自然科学へにほんブログ村 科学ブログへ

代理ミュンヒハウゼン症候群

自分の娘数人に水道水やスポドリを注射して殺したとされる母親の事件について。

動機は「周囲の同情を引きたかったから」。
殺意は「看病するつもりだった」と否定。

僕はこれは代理ミュンヒハウゼン症候群だと見ている。
これは虚偽性障害のひとつで、ただのミュンヒハウゼン症候群との違いは傷害の対象。ミュンヒハウゼン症候群は自分、代理のほうは文字通り「自分の代理の」誰か―特に母親に多いのが自分の子供だ。
児童虐待として母親が逮捕された有名な例がふたつあって、うちアメリカの事例では「難病と闘う少女、看病を続け健気な母親」としてヒラリー・クリントンから表彰も受けていた。
だけどこれは虐待行為が主なのではなく、患者のなかでは看病→周りの関心を得る、というのがポイント。殺す気があるわけない。殺しちゃったら周りの憎悪とかしかないから。バレなくても結局は一時の同情以外何も得られないから。

この話について―知人と議論していた。僕が彼女を代理ミュンヒハウゼン症候群だと言ったのが、「子供を傷つける親など悪魔だ」派の知人には気に食わなかったらしい。
以下、太字を僕の発言とする。

「最近は病気などについての知識が普及している。だから病気を装って刑の減軽か免除を図ったのだろう」
「代理ミュンヒハウゼン症候群で刑が軽くなった事例は聞かない。そのうえ、代理ミュンヒハウゼン症候群なんかより統合失調症を装った方がずっと確率的に得だし、知識もずっと普及している」
「減軽されないという事を知らなかったのではないか」
「代理ミュンヒハウゼン症候群について学べば、自ずと刑事事件についてが絡んでくる。こんなに細かく仮病しておいて、有名な事件例を知らなかったというのか」
「誰もお前みたいに細かく調べたりはしない。おおまかに演技していたに過ぎない。なぜ殺したいのに6人も生んだんだ」
「殺したかったとは限らない。まさか水道水とかを注射して死ぬまでとは思っていなかったのだろう。アメリカの事例ではバクテリアまで注射しているのだから」
「病気についてそんなに知っておいて、血管にスポドリなんかが入ったらヤバいことを知らなかったわけがない。殺す気だったんだ」
「病気は自然に出た症状で仮病からではない。そう見れば血液に対する知識もなくて当然だ。看病するつもりだったと本人も言っている」
「殺意を否定すれば過失致死とかになって刑が軽くなるからだ」
「ふつう看病する気でしたって言って殺意を否定するものか?『飲むより速いと思ったから』『悪ふざけです』などなど、他にもいっぱいあるだろう。それに殺す気でいて周りの同情を引きたかったですなんて言うか」
「こんなのを病気とすること自体間違ってる。子供を傷つけたり殺したりするのは許せない。育児に疲れるなら生むな。無理心中とかと同じ心理なのではないか。自分が死んで周りが生きているのが気に食わないと」
「れっきとした虚偽性障害だし、それに育児に疲れたから傷つけたと決めつけるな。代理ミュンヒハウゼン症候群ならば、治療される権利はある。減軽はできない気がする(心神耗弱ではないと思うので)が、治療は受けさせるべきだ」
「そんな必要はない。犯罪者―とくに殺人者はみんな悪魔だ。人面獣心だ」
「一律にそう呼ぶのは僕は反対だ」

知人の問題は論点先取にある。自分の「信念」にあくまで拘ろうとしているので論証が間違っていく。結局最後まで知人は自分の立場を譲らなかった。
僕も「彼女が代理ミュンヒハウゼン症候群である」という前提に基づいて対抗していたのでこれだけ見ればすこしおかしい。もしかすると本当に殺す気で、本当に刑の減軽を狙っていて、本当に仮病なのかもしれない。
その可能性は否定してはいないが、パーセンテージとしてひじょうに低いと思っている。

僕は一律に犯罪者たちを悪魔だとか呼びたくはない。
残されていく家族が不憫で、無理心中を決行した鬱病者を憎めるか。
政治的に邪魔だった貴族たちを殺していったボルジア家のひとびとの心を、「全く理解できない」と首を振るか。
それに―自分がいつの日か人を殺すことが決してないと断言できるか。
僕は事件解釈が被告人に甘いと言われる。それは世間が被告人という「異端」たちに対して極端に冷たいからではないのか。被告人だけではない。共同体からはみ出す者を切り捨てていこうとする社会だ。
少数の反対意見はすぐさま鎮圧。ちょっと違った人をみると「ありえなくなーい?」とか言って拒否感を剥き出しにする。
今までと同じ考えや行動を繰り返して異なった結果を待つのは狂気である、とアインシュタインは言った。いまはむしろ同じどころか落ちて行っているのではないのか。

ああ…被告人擁護から社会の固執まで飛んでしまった。
固定概念や常識からある程度離れた方がいい。不変というのも僕は好きだが、見せられていないものが見えてくるのはもっと楽しい。
ときに社会の暗礁を突っついて逆らってそして叩かれてみる。叩かれれば痛いが、躍起になった相手の顔を見るのは爽快だよ。議論するときに相手が一瞬言葉に詰まって、その後まくし立てるように喋り出すのを見るように。



頼み事

僕の知人たちへ―実生活、ネットを問わず―頼みがある。
僕に関する出来るだけ全ての物を処分して頂きたい。字面になっているものだ。
僕とのメール(送受信共)、書簡、筆談、メモなどなど。
僕が書き込んだ跡のあるHPやブログの管理者さんへ―コメントは好きにして頂いて結構だ。どうしても消したい物があれば僕が自ら消しに行くので。
手間を取らせるがお許し願う。心当たりがある方は直ちに削除・廃棄・焼却などを行ってもらえないだろうか。これは僕にとって非常に重要な問題である事を御理解下さい。
家の資料等の処理は一昨日始めたばかりなのだが、意外に進まず苦闘している。せめて皆さんの手元に残っている生身の僕の痕跡を滅することで協力して頂けないだろうか。
いつもの事で無礼極まりない口調でではあるが、これだけは心からお願いする。申し訳ない。

Irony, Satire and Truth

Biography

北落師門

Author:北落師門
特徴: 研究者気質(何)、厭世家、人嫌い、典型的ブックワーム。
大量の学問だけで出来ていると思う。詭弁と皮肉で武装している。
目の悪さが半端ない。あと、電話と食事と世間話が天敵。
Detail/本棚

Latest Articles

Comments

Trackbacks

Link

Categories

Search

 

Counter

Current Visitors:

Archives

Mail Form

Name:
Mail:
Subject:

Top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。